世界大百科事典(旧版)内のNārāyaṇaの言及
【インド数学】より
…パーティーは,パターン化された種々の問題に対する完全に機械的な解法手続の集成であり,ビージャガニタは,未知数に文字を用いる方程式論である。シュリーダラŚrīdhara(8世紀ころ),バースカラ2世(1114年生れ),ナーラーヤナNārāyaṇa(14世紀)などはその両方に関する書を著した。例えばバースカラ2世の有名な《リーラーバティー》(1150)はパーティーの書であるが,彼にはまた《ビージャガニタ》(1150)という書もある。…
【ビシュヌ派】より
…この派の神学はベーダーンタ派の哲学に基礎づけられることが多く,その神学別に,さらにマドバ派,ビシュヌスバーミン派,ニンバールカ派,バッラバ派,チャイタニヤ派などの支派が分岐した。(2)パンチャラートラ派 バーガバタ派がバラモン教的な色彩を濃くもつのに対して,この派はタントラ的(タントラ)なビシュヌ教を説き,ナーラーヤナNārāyaṇaとしてのビシュヌ,およびその神妃であるラクシュミーLakṣmī(吉祥天)を崇拝する。成立の過程はあまり明らかにされていないが,この派の聖典(108典あると伝えられる)は7世紀ころから作成されるようになったと考えられている。…
※「Nārāyaṇa」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」