世界大百科事典(旧版)内のNereziの言及
【ユーゴスラビア】より
…この壁画はマケドニア朝ビザンティン絵画の一例で,一部に稚拙さがみられるものの線描が支配的である点で12世紀のコムネノス朝の作品を先取りしている。コムネノス朝絵画の代表作に数えられるのが,スコピエ近郊ネレジNereziの聖パンテレイモン教会のフレスコで,ビザンティン宮廷による1164年の寄進になる。ここにみられる線描が担った激しい感情表現は,さらにクルビノボKurbinovoの聖ゲオルギウス教会の1191年のフレスコにおいて増幅され,ほとんどデフォルメの域にあるが,他方,幾何学文様は異常な精緻さをみせる。…
※「Nerezi」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」