世界大百科事典(旧版)内のNorfolkrotationの言及
【農業革命】より
…開放耕地制と農村共同体に代わり,大農場制と〈三分割制〉すなわち大土地所有者―資本家的借地経営者―農業労働者という階級関係が一般的に成立した。そして産業革命がもたらした改良農機具がそれらの大農場にとり入れられ,開放耕地では行えなかった改良農業(〈ノーフォーク式輪作Norfolk rotation〉に代表される〈輪栽式農業〉や,家畜および農作物の改良品種の採用)が普及した。つまり,農業技術の変革に基礎づけられた農業全体の資本主義化が急激に進行したのであって,その意味でまさに〈農業革命〉の名にふさわしい〈Agricultural and Agrarian Revolution〉が現実のものとなった。…
【輪栽式農法】より
…その後三圃式農法は,休閑地に牧草を栽培する改良三圃式または穀草式と呼ばれる農法へと展開していくが,さらに18世紀の初めには,耕地を4分し,穀類と牧草および根菜類を順次作付けする四圃式の輪栽農法がタウンゼンドCharles Townshend(1674‐1738)の考案,努力によってイギリスで確立する。 イギリス,イングランド東部の発祥地にちなんで名づけられたノーフォーク輪栽Norfolk rotationは,4分された耕地に順次コムギ,飼料カブ(根菜),オオムギ,アカクローバーを輪作し耕地を運用することを基本としている。それまで集落近辺の園地で集約的に栽培されていた飼料カブを,広大な耕地で栽培するために案出された畜力条播(じようはん)機および中耕機は,それまで粗放的に栽培されていた穀類にも適用されることになる。…
※「Norfolkrotation」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」