世界大百科事典(旧版)内のnuragheの言及
【イタリア美術】より
…例えば,プーリア,サルデーニャには,西ヨーロッパ全土に見られる巨石文化の一種であるドルメンやメンヒルが残っている。またサルデーニャに残る塔状の石造建築物ヌラーゲnuragheは,青銅器時代(前2000‐前1000)のものだが,西ヨーロッパ起源ではなく,キプロスやマルタ,エーゲ海の島々に見いだされるものと同種である。さらに,南イタリアのシチリア,リパリ,プーリアなどを中心として,前1400‐前1200年ごろに後期ミュケナイ文明が流入した。…
【サルデーニャ[州]】より
…青銅器時代にはサルデーニャに広くヌラーゲ文明が展開された。ヌラーゲnuragheは防御的な性格をもった居住址で,しっくいやセメントを用いない石造の建築物で,サルデーニャ全体で6000以上のものがほぼ完全な形で残存しており,特にサッサリとオリスタノ地方に多い。時期としては前2000年から,ローマ人の侵入までのものがあるが,最も数が多く,その構造も2階ないし3階の複雑なものが見られるのは,前6世紀カルタゴ人の植民が始まる直前の時期である。…
※「nuraghe」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」