世界大百科事典(旧版)内のoilfilledcableの言及
【電力ケーブル】より
…しかしながら絶縁体中に存在するボイド(小さな空洞)中での放電を抑制できず,いっそうの高電圧化はむずかしく,この積層ソリッド油浸絶縁体に窒素ガスなどを充てん加圧して,内部放電を抑制しつつ使用する低ガス圧ケーブルおよび海底GFケーブルとして実用されたケースもある。しかしながら高粘度コンパウンドの代りに低粘度油を積層絶縁紙に含浸加圧して使用するOFケーブルoil filled cableの原理が,1912年エマニュエリL.Emanueliにより発明され,電力ケーブルの超高圧化に大きく貢献した(図2)。低粘度油を優れた誘電特性を有する積層絶縁紙中に含浸加圧したOFケーブルでは,絶縁体中に放電を生ずるボイドは存在せずきわめて優れた耐電圧特性を示し,現在500kV級に多用され,1000kV級ケーブルの研究が進められている。…
※「oilfilledcable」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」