世界大百科事典(旧版)内のOliphant,L.の言及
【日本研究】より
…その典拠とされたのが,17世紀末に出島にいたE.ケンペルの《日本誌》(1727)であった。このような日本観は,〈東洋の永遠の停滞〉という,19世紀西欧に特有の信念に支えられ,さらに日英通商条約交渉の全権随員オリファントLaurence Oliphant(1829‐88)による《エルギン卿使節録》(1859)の出版によって強化された。しかしその後,日本社会の急変という事態が生じると,日本は〈神秘の国〉とみなされ,やがてこれが固定観念となってイギリス社会に根を下ろすのである。…
※「Oliphant,L.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」