世界大百科事典(旧版)内の《OnLiberty》の言及
【自由】より
…〈未だ原語の意義を尽すに足らず〉として旧来の自由の意との混合を案じていた。この自由の語を定着させたのは前述の中村正直がJ.S.ミルの《On Liberty》を《自由之理》と翻訳し,この書物が広く読まれたことをとおしてであった。しかし,この時にいたっても中村自身にとって確定した訳語であったわけではない。…
【自由之理】より
…明治初年の啓蒙的翻訳書。原書はイギリス功利主義の思想家J.S.ミルの《On Liberty》(1859)で,中村正直が1871年(明治4)に翻訳し,翌年刊行された。中村の人格・学識と相まって,明治前半の青年知識人の必読書となった。…
※「《OnLiberty》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」