世界大百科事典(旧版)内のPātālaの言及
【ナーガ】より
…アーリヤ人は古来より行われた蛇神崇拝をしだいに受け入れ,半神の一つとみなすようになった。ヒンドゥー教の文献では,ナーガすなわち蛇族は,パーターラPātālaと呼ばれる地底界に住むとされる。バースキVāsukiその他の竜王がその世界を統治している。…
【竜宮】より
…沖縄のニライカナイにも本土の竜宮と共通する面がある。【大林 太良】 古来インドでは竜(ナーガNāga)族の住む地底の世界を〈ナーガローカNāgaloka〉あるいは〈パーターラPātāla〉とよび,その都は〈ボーガバティー(快楽の町)〉といわれ,宝石をちりばめた城壁に囲まれた豪華なものであった。竜王の宮殿を竜宮(ナーガババナNāgabhavanaまたはナーガラージャババナNāgarājabhavana)とよび,竜族の長アーディ・シェーシャ(原初の竜)たるアナンタ王が,美しい女たちに囲まれて住んでいた。…
※「Pātāla」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」