《Pattuppāṭṭu》(その他表記)Pattuppattu

世界大百科事典(旧版)内の《Pattuppāṭṭu》の言及

【インド文学】より

…【大西 正幸】
[タミル文学]
 ドラビダ民族は,インド亜大陸南部に住むインドの先住民族であるが,彼らの主要グループであるタミル人は,紀元初頭にまでさかのぼる文献を豊富に所有しており,それらの資料は古代インド文化を知る上で,サンスクリット文献に次ぐ重要な位置を占めている。後1世紀から3世紀にかけて主要部分が成立した現存最古のタミル文学《エットゥトハイEṭṭutokai(八つの詞華集)》と《パットゥパートゥPattuppāṭṭu(十の詩編)》は,恋愛や戦争をテーマとした抒情詩や王に対する賛歌がおもな内容で,宮廷学士院〈サンガム〉で編纂されたという伝説に基づいてサンガム文学と呼ばれている。サンスクリット文学と比較して,サンガム文学は世俗的性格が強く,短い韻文の形式を好む点に特色がある。…

※「《Pattuppāṭṭu》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android