世界大百科事典(旧版)内のPeckinpah,S.の言及
【マカロニ・ウェスタン】より
…《荒野の用心棒》に続いて《夕陽のガンマン》(1965),《続・夕陽のガンマン》(1966)でセルジオ・レオーネ監督と組んだクリント・イーストウッドClint Eastwood(1930‐ )は,売れない〈三流ハリウッド・スター〉から国際的大スターとなってハリウッドに返り咲き,《奴らを高く吊るせ!》(テッド・ポスト監督,1967),《真昼の死闘》(ドン・シーゲル監督,1969)に主演するとともに,《荒野のストレンジャー》(1972)ではみずから監督もつとめた。また,流血と大量殺戮(さつりく)の暴力描写を極限まで推し進めたサム・ペキンパーSam Peckinpah(1925‐84)監督の《ワイルドバンチ》(1969)などが,〈マカロニ・ウェスタン以後〉のハリウッド西部劇の代表的作品とみなされる。
[その後のレオーネ]
一方,マカロニ・ウェスタンの元祖セルジオ・レオーネは,アメリカにロケしてハリウッドの一流スターであるヘンリー・フォンダを悪役につかった大作《ウェスタン》(1968)をへて,ロッド・スタイガー,ジェームズ・コバーンというやはりハリウッドの二大スターを主演にした《夕陽のギャングたち》(1971)でこのジャンルの頂点を極める。…
※「Peckinpah,S.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」