世界大百科事典(旧版)内のpseudosciencesの言及
【科学】より
…しかし科学方法論が展開するにつれて,科学の現場で起こっていることのすべてにつねに妥当するような特定の方法論は存在しないという点が明らかになった。ポッパーの反証主義はそれを認めたうえでなお,事実の問題ではなく,権利の問題として,反証主義を言い立てようとするが,ポッパーがそれに固執するのも,もしその点で譲歩すると,科学と科学でないもの,とりわけみずからは科学を僭称していながらその実科学の仲間に入れられないとされるもの,すなわち〈疑似科学pseudo sciences〉との間に明確な線が引けなくなるからであった。こうした線引きに関する問題は〈demarcation problem〉と呼ばれる。…
※「pseudosciences」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」