世界大百科事典(旧版)内のpyrazinamideの言及
【肺結核】より
…上記の処方中の抗結核薬のいずれかに耐性が生じたり,副作用で使えないときには,その薬に代えて他の薬を用いることになるが,効果と副作用からみて用いやすいのはカナマイシンkanamycin(KMと略記),エチオナミドethionamide(THと略記)などである。ピラジナミドpyrazinamide(PZAと略記)は欧米では高く評価され,短期化学療法の当初2ヵ月くらい用いられているが,副作用が強く日本では多くは使われていない。 副作用のおもなものは,マイシン系薬剤による聴力障害,硫酸ストレプトマイシンによる平衡障害,TH・PZA・RFPの肝臓障害,EBの視力障害,サイクロセリンcycloserine(CSと略記)・THの精神障害,INH・EBの末梢神経炎,TH・パスによる胃腸障害,各種薬剤に対するアレルギー反応などである。…
※「pyrazinamide」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」