世界大百科事典(旧版)内のqāfilaal-mawsimの言及
【キャラバン】より
…キャラバンの1日の行動距離は,その編成の目的・規模や道中の地形,季節などの条件によって違ったが,1日6~10時間に及ぶ移動距離に合わせて,水場,停泊地,キャラバン・サライが設置された。イエメン地方やペルシア湾岸に位置したインド洋貿易の港市とシリア,エジプト地方とを結ぶキャラバンは,〈季節の大キャラバンqāfila al‐mawsim〉と呼ばれて,1000~5000頭に及ぶラクダの大編成が組織され,そのキャラバンの通過に伴って内陸部の中継都市では大市が開かれた。また巡礼の月(とくにラジャブ月とズー・アルヒッジャ月)に合わせてメッカ,メディナにはエジプト,シリア,イラク,イエメンから大編成のキャラバンが到着した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」