世界大百科事典(旧版)内のqabālaの言及
【徴税請負】より
…このような徴税請負は9世紀末ころから盛んとなり,直轄州以外の辺境地区をおもな対象に国庫収入の約2割がダマーンによって徴収された。エジプトでは,地方の小区域を対象にした徴税請負を特にカバーラqabālaといい,毎年フスタートのアムル・モスクで請負人を決定する競り(ニダー)が行われた。官吏や地主をはじめとするカバーラの請負人は,徴税以外に水利機構の管理・維持と農民の耕作状態を監督する義務があり,この体制は軍人に徴税権を分与するイクター制が成立するアイユーブ朝(1169‐1250)時代まで一貫して存続した。…
※「qabāla」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」