世界大百科事典(旧版)内のreayaの言及
【オスマン帝国】より
…また,非ムスリム諸民族の場合は,それぞれが属する宗教的共同体(ギリシア正教会,セルビア教会,ブルガリア教会,アルメニア教会,ユダヤ教会など)ごとの内部自治を認められた(ミッレト制)。
[社会,経済,文化]
帝国の社会的身分秩序は,軍人,官僚,ウラマー層およびその家族,親族,奴隷からなるアスケリーaskerı(さらに武官ehl‐i seyfiyyeと文官ehl‐i kalemiyyeとに分けられる)と生産者大衆レアーヤーreaya(小商工民,農民,遊牧民を指し,ムスリムと非ムスリムの区別を含まない)とからなり,〈レアーヤーの子はレアーヤーである〉という身分秩序観念があった。そして,イスラムの諸学問を修め,ペルシア文学を愛好し,みずから〈オスマン紳士(オスマンルOsmanlı)〉を自認する支配エリートは,アラビア語,ペルシア語に粉飾されたオスマン・トルコ語を話し,民衆の素朴な口語を〈粗野なトルコ語kaba türkçe〉とよんだ。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」