Reimarus,H.S.(その他表記)ReimarusHS

世界大百科事典(旧版)内のReimarus,H.S.の言及

【イエス伝】より

…しかし啓蒙主義の近代的歴史意識に基づく学問的歴史研究の方法は,ドイツのプロテスタント神学を中心に,伝統的な教会教義に対する批判と学問的・批判的イエス伝研究を呼び起こした。その端緒とされるのがライマールスHermann Samuel Reimarus(1694‐1768)の《イエスと彼の弟子たちの目的について》(1778)である。ここに断片的ながら指摘された重要な問題点が,以後20世紀前葉までのイエス伝研究――合理主義と自由主義のイエス伝に大別される――において繰り返し論じられる。…

【ライプニッツ=ウォルフ学派】より

…前者に属するのは,ドイツの広範な読者層にウォルフ哲学を広げることに貢献したチューミヒLudwig Philipp Thümmig(1697‐1728),ビルフィンガーGeorg Bernhard Bilfinger(1693‐1750)やドイツ美学の創始者と目されるバウムガルテンおよびその弟子マイヤーGeorg Friedrich Meier(1718‐77)などであるが,とりわけバウムガルテンはウォルフによってほとんど扱われなかった美学の領域に関してウォルフの体系を補完した。後者に属する人々としてはライマールスHermann Samuel Reimarus(1694‐1768),M.メンデルスゾーン,J.H.ランバートなどが挙げられる。ランバートはウォルフ的合理論とロック的経験論の融和統一をはかった。…

【理神論】より

…ボルテールの標語として広く知られる〈破廉恥漢を押しつぶせ〉と〈もしも神が存在しないならば是非ともそれを作り上げねばならない〉という二つの言葉は,一方では偏狭で抑圧的なカトリック教会の迷信と,そして他方では破廉恥な無神論に対して彼がとった両面作戦の立場を明快に表している。ドイツではライマールスHermann Samuel Reimarus(1694‐1768)やレッシングの神学的著作,とりわけ後者の名作《賢者ナータン》の中の有名な三つの指輪の寓話の中で,宗教的祭祀の形式や教説の多様性にかかわらずすべての既成宗教が純粋な一つの神への帰依である事実がもっとも雄弁に物語られている。自由思想家【中野 好之】。…

※「Reimarus,H.S.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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