世界大百科事典(旧版)内のRerumnovarumの言及
【回勅】より
…内容は宗教・道徳・社会問題などいろいろあるが,そのうちことに,社会・経済問題に関するものは〈社会回勅〉と呼ばれる。この回勅はカトリック社会思想の何たるかを知る直接資料として最も重要で,第2バチカン公会議以前の社会回勅の中では,レオ13世の〈レルム・ノウァルムRerum novarum〉(1891年5月15日,労働問題)とピウス11世の〈クアドラゲシモ・アンノQuadragesimo anno〉(1931年5月15日,社会経済秩序再建案)が世界的反響を呼んで有名。そのほか近代の有名な回勅を挙げれば,レオ13世の〈プロウィデンティシムス・デウス〉(1893年11月19日,聖書),ピウス10世の〈パスケンディ・ドミニキ・グレギス〉(1907年9月7日,近代主義の謬説),ベネディクトゥス15世の〈パケム・デイ・ムヌス〉(1920年5月25日,平和),ピウス11世の〈ディウィニ・イリウス・マギストリ〉(1929年12月31日,キリスト教的教育),〈カスティ・コンヌビイ〉(1930年12月31日,キリスト教的婚姻),ピウス12世の〈ミスティキ・コルポリス〉(1943年6月29日,キリストの神秘体)などがことに知られており,第2バチカン公会議前後から今日に至るまで次のものが出されている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」