世界大百科事典(旧版)内のResende,G.deの言及
【ポルトガル文学】より
…記されている内容のすべてが事実であるか否かについては議論があるが,ピカレスク小説的側面も有し,事実とフィクションを巧みに織りまぜて,単にポルトガル文学だけでなくヨーロッパ文学のなかでも特異な存在である。さきに触れたジョアン1世以下の人びとを代表者とする〈アビス王家の散文家〉たちと時代をほぼ等しくするガルシア・デ・レゼンデGarcia de Resendeは14世紀の詩を中心として集めて《総歌集》(1516)を編んでいる。 16世紀はポルトガルのルネサンス期であり,この時期に生まれた文学作品の量の多さ,その質の高さからポルトガル文学史の〈黄金時代〉と呼ばれている。…
※「Resende,G.de」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」