世界大百科事典(旧版)内のReuleaux,F.の言及
【機械】より
…一般にこの分化と媒介による再結合が機械発達の方向をもなしており,専門化された工作機械がコンベヤで再結合されるトランスファーマシンもそうであるし,ワットの蒸気機関の特徴が蒸気の凝縮をシリンダー内でなく分離した復水器の中で行わせることにあったこともその現れである。 機械の定義として伝統的に〈機械とは抵抗を有する物体の組合せであって,それによって自然界の提供する各種の力学的な力に一定の運動をさせるよう作業を強制しうる配置を持ったものである〉というリューローFranz Reuleaux(1829‐1905)の規定(1873)が行われてきているが,この100年前の機械概念は変わりつつある。抵抗を有する物体の配置から成る伝動機構は動力の制御においても作業の制御においても多くの制限を持っており,その後流体継手も登場したし,何よりも19世紀末からは自在に制御しうる伝動機構として電気が用いられるようになり,工作機械をはじめとする諸機械において,原動機を発電機に直結して電力によって動力を制御することが一般的になった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」