世界大百科事典(旧版)内のRotha,P.の言及
【ドキュメンタリー】より
…ドキュメンタリー・フィルムを広くカメラによる〈事実の記録〉と考えれば,L.リュミエールの最初の映画《工場の出口La sortie des Usines》(1895)が,すでにその起点であり,映画の記録性自体がドキュメンタリーの物理的基盤であるといえる。ドキュメンタリーを〈アクチュアリティの創造的劇化〉と規定したローサPaul Rothaは,グリアソンの〈生きた人物や自然の情景による世界の解釈〉というドキュメンタリーの定義を受けて,〈生きた現実から出発し,生きた情景,生きたテーマを劇化しよう〉と主張する。ロバート・フラハティがエスキモーの日常生活を描いた《極北の怪異Nanook of the North》(1922)は,初期ドキュメンタリーの代表作である。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」