世界大百科事典(旧版)内のRubel,I.W.の言及
【オフセット印刷】より
…オフセットの場合,一度転写されたものを紙に移すため,版模様はでき上がる印刷物と同じ向きでよい。このように,版面から一度ゴム布面に転写して,それから最終の目的物に印刷する方法そのものは1875年ころからブリキ印刷に利用されていたが,オフセット印刷はこれとは別に,1904年アメリカのラブルIra Washington Rubel(1846‐1908)が偶然のできごとから考案したものである。あるとき平版印刷機を操作していた工員があやまって紙をはさまずに機械をまわしたため,版のインキは圧胴に張ってあったゴム布に印刷され,それがつづいてはさんだ紙の裏にそっくり移って印刷されたのである。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」