世界大百科事典(旧版)内のSīkrīの言及
【マトゥラー美術】より
…インド北部,ニューデリーの南南東約140km,ヤムナー川右岸にある古都マトゥラーMathurāを中心として,古代,ことにクシャーナ朝時代とグプタ朝時代に最も隆盛であった石彫主体の美術で,インドで最も重要な流派の一つ。石材はごくわずかな例外を除いてすべて近郊のシークリーSīkrī産の黄白班のある赤色砂岩を用い,この独特の石質ゆえにマトゥラー作品であるか否かを容易に判定しうる。マトゥラーは東西通商路の要衝を占め,商業都市として繁栄したのみならず,仏教やジャイナ教が盛行し,ヒンドゥー教徒にとってはクリシュナの聖地とされる宗教都市でもあった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」