世界大百科事典(旧版)内のsōphrosynēの言及
【ヒュブリス】より
…古代ギリシア倫理思想の根底をなす概念で,しばしば〈傲慢(ごうまん)〉と訳される。アイドスaidōs(〈慎しみ〉),ソフロシュネsōphrosynē(〈節制〉),メトロンmetron(〈則(のり)〉)などの反対概念。思いどおりに事が運んで繁栄の極みにある人間が,幸運に酔いしれ,あるいはみずからの力を過信して,ときには神々に対してさえ示す思い上がった言動,それがヒュブリスで,こうした人間の分をわきまえぬ傲(おご)りや昂(たかぶ)りは,かならずや天罰(ネメシス)を招き,人を破滅させずにはおかないものと考えられた。…
※「sōphrosynē」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」