Sandfeld,K.(その他表記)SandfeldK

世界大百科事典(旧版)内のSandfeld,K.の言及

【バルカン】より

…精神生活については,キリスト教受容以前からの民間信仰の中のさまざまな精霊信仰(たとえば生後2日目に子どもの運命を宣告する精霊の信仰)のほかに,中世のバルカン各地に出没していたハイドゥク(義賊)の伝説に表現されるような弱者救済の正義感覚にもバルカン的な特色が認められる。 このような共通性は言語の領域にも及び,1930年にその著書でバルカン言語学という新分野を提唱したザンドフェルトKristian Sandfeld(1873‐1942)は,バルカン諸言語間に共通の文法上・語彙上の特色を示している。彼は,たとえばバルカン諸語に借用されたトルコ語の単語をあげ,bahşiş〈チップ〉,mahalla〈町,郊外〉,çoban〈羊飼い〉などを列挙しているが,重要なのは借用語の範囲が,軍事・行政・商業用語をはじめ,職業,食物,建築,家具,衣類の名称など民衆の生活に密着した言葉に及んでいることである。…

※「Sandfeld,K.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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