世界大百科事典(旧版)内のSanson,N.の言及
【地図】より
…なかでもメルカトルと同時代のオルテリウスは1570年世界の各地域をほぼ均等に扱った斬新な内容の地図帳《世界の舞台》を刊行し,以後約1世紀にわたる〈地図帳時代〉の幕を開けた。 17世紀後半になると,地図学の中心はパリに移り,王室地理学者サンソンN.Sansonは1658年均整のとれた正弦正積図法(サンソン図法)を駆使した地図帳を刊行した。1669年パリ天文台長としてイタリアから招かれた天文学者G.D.カッシニとその子孫の測地学・地図学への貢献は大きく,1793年に完成した8万6400分の1フランス全域図(全182葉)は,三角測量による精密な地形図で,その後の先進諸国の官製地図に大きな影響を及ぼし,現在に続く〈大縮尺図時代〉を到来させることとなった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」