世界大百科事典(旧版)内のscheduledcasteの言及
【インド[国]】より
…
[大きな国内格差の存在]
インド憲法には後進諸階級backward classesおよびこれに類似のさまざまな表現がある。その意味するところは今も議論の対象となっているが,本来の後進諸階級が指定カーストScheduled Castesと指定部族Scheduled Tribesを指すものであることには見解の差はない。指定カーストとはヒンドゥー教徒とシク教徒の中のいわゆる不可触民のことで,英語が複数形になっているのは州ごとにそのジャーティ(サブ・カースト)のリストがあるからである。…
【カースト】より
…これに対しシュードラは入門式を挙げることのできない一生族(エーカジャekaja)とされ,再生族から宗教上,社会上,経済上のさまざまな差別を受けた。そして,シュードラのさらに下には,4バルナの枠組みの外におかれた不可触民(今日では指定カーストscheduled casteと呼ばれる)が存在した。彼らは〈第5のバルナに属する者(パンチャマpañcama)〉とも〈バルナを持たない者〉とも呼ばれる。…
【不可触民】より
…欧米ではパリアpariahの名でも知られる。今日では〈不可触民〉を意味する差別用語は使われず,公式に指定カーストscheduled casteと称される。 浄・不浄の思想に強く支配され,人間や職業をそうした観点から眺めることをつねとしたヒンドゥー教の社会において,賤民制は複雑な発達をとげた。…
※「scheduledcaste」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」