世界大百科事典(旧版)内のSedaine,M.J.の言及
【市民劇】より
…従来の古典的な分け方からいうと喜劇でも悲劇でもないこの中間のジャンルが,ディドロによれば〈正劇drame〉もしくは市民劇であり,それは散文で書かれるべきだと主張した。しかし有名なスデーヌMichel‐Jean Sedaine(1719‐79)の作品なども含めて,フランスの市民劇では悲劇的な破局はつねに避けられており,妥協的な幸福の結末をもたない本当の市民悲劇は,ドイツで完成した。 ドイツではまずフランスの催涙喜劇の影響で,感傷劇Rührstückとよばれるジャンルが非常に流行した。…
※「Sedaine,M.J.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」