世界大百科事典(旧版)内のsimpletheoryoftypesの言及
【タイプ理論】より
…しかし彼は,〈エピメニデスのパラドックス〉を初めとする意味論的パラドックスもこの原理にもとづいて解決されるべきだと信じたため,最初提出された理論は分岐タイプ理論ramified theory of typesというきわめて複雑なものであった。彼はあとで意味論的パラドックスを別に扱うべき異種のものであることを認めてこの理論を単純タイプ理論simple theory of typesに簡単化し,《プリンキピア・マテマティカ》の第2版でこれを採用した。タイプ理論のあとの発展は,理論の存在論的な面をいかに形式的な統語論に再構成するか,統語論的階層制限をどれほどゆるめ,あるいは変形してもパラドックスを生じないかということであった。…
※「simpletheoryoftypes」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」