世界大百科事典(旧版)内のSomerset,E.の言及
【永久機関】より
…そのほか,14世紀後半の無名の著者によるラテン語の著作にはバースカラの第2案に似たものが記述されており,1440年ころにはタッコラMariano di Jacopo Taccola(1381‐1458)がちょうつがいつきの棒を取り付けた機械の図を描いている。 近代になっても種々の考案が提出されたが,そのうち著名なのはウースター侯(サマセットEdward Somerset,1601‐67)で,彼の《発明百集》(1663)には,車輪のリムと外輪との間に球を転がす方式の永久運動装置が記されている。重さ50ポンド(22.7kg)の球を40個使った直径14フィート(4.3m)の車輪である。…
【蒸気機関】より
…蒸気のもつ熱エネルギーを機械的仕事に変換する蒸気原動機の一形式で,蒸気の圧力をシリンダー内のピストンに作用させ,その往復運動によって仕事を行わせるものである。
[歴史]
蒸気によって仕事を行わせるという考えが実際に応用されるようになったのは17世紀半ば以後のことであって,イギリスのサマセットEdward Somerset(1601‐67)は,1650年ころ,最初の蒸気による揚水機を製作したといわれている。しかし工業への応用は,98年以後に試みられたイギリスのT.セーバリーによる機関に始まるとされる。…
※「Somerset,E.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」