世界大百科事典(旧版)内のsoundsymbolismの言及
【アメリカ・インディアン】より
…上例の文中には目的語,主語を示す独立した代名詞pé‐i(それを),hémem(彼らが),čémem(我々が),または相当する名詞(ロ)が,動詞に抱合された代名詞と共起しうるが語順は比較的自由である。(3)この言語では動詞の語根に〈音象徴sound symbolism〉の存在が指摘されているが,それは語根の通常形(子音1・母音・子音2)の第2子音の音の性質が語根の意義に関与していることである。子音はm,n,l,Ĩ,w,yのように発音する際,呼気がスムーズに流れるsonorantと,閉鎖・摩擦音のように,抵抗を受けるobstruentに分けられるが,カウィア語動詞語根の第2子音がsonorantである母音交替の語群(i,e,uと替わる)を見ると〈回転・揺れ〉などのスムーズな動きと,それからの派生と考えられる動作を示す意義素が多く,一方obstruentの場合,〈衝撃・打つ〉などの抵抗を表す意義素が圧倒的に多い。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」