Sumner,J.B.(その他表記)SumnerJB

世界大百科事典(旧版)内のSumner,J.B.の言及

【酵素】より

…その間,キューネWilhelm Kühne(1837‐1900)は,〈酵母の中に存在するもの〉の意味するギリシア語をもとにEnzymという名を付与した(1878)。 酵素がタンパク質であることを決定的に示したのはサムナーJames Batcheller Sumner(1887‐1955)によるナタマメウレアーゼの結晶化の成功(1926)であった。当時生化学領域の研究活動はドイツを頂点とするヨーロッパ諸国が主流を占めていたのであるが,サムナーはアメリカの,しかも決して著名ではない研究者であったため,かなり激しい反論と疑いに直面せざるをえなかった。…

【生化学】より

…また有機化学の発展により生体から抽出された物質と,有機化学によって人工的に合成された物質の間にはなんら差がないことが示されたことも,生化学の基盤を強めた。1926年サムナーJ.B.Sumnerが,酵素ウレアーゼの結晶化に成功し,生体高分子が疑いもなく均一の物質から成立し,しかも酵素がタンパク質であることがはっきりと証明された。このように酵素の本質を解明する過程で,生化学の基礎は確立され,生物学が神秘主義的部分から脱却できるようになった。…

※「Sumner,J.B.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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