世界大百科事典(旧版)内のTýrの言及
【アース神族】より
…スノッリ・ストゥルルソンの《エッダ》の〈ギュルビたぶらかし〉によると,14の男神と後にふれる女神たちを含む。男神の中ではオーディンとトールがとくに活躍するが,そのほかにバルドル,ニョルズNjörðr(風,海,火,豊饒の神),フレイFreyr(豊饒と平和の神),チュールTýr(戦士の神),ブラギBragi(雄弁と詩の神),ヘイムダル,ホズ(盲目の神。ヤドリギでバルドルを射る),バーリ(ホズを討つ),ビーザル(怪狼を倒しオーディンの仇を討つ),ウルUllr(名射手),フォルセティ(和解の神),ロキ。…
【北欧神話】より
…トールの豪快な大蛇釣り,むくつけき花嫁に化けての奪われた槌の取り戻し,ウートガルザロキの国での力試しは北欧神話の中でもとくにユーモラスな冒険譚といえる。同じくオーディンの子チュールTýrは,アース神のうちでいちばん勇気のある神である。怪狼フェンリルFenrirをだまして神々が足枷をつけたとき,証しに手をその口の中に突っ込むことのできたのがこの神である。…
※「Týr」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」