世界大百科事典(旧版)内のTaeniasaginataの言及
【ジョウチュウ(条虫)】より
… 円葉目には,テニア科のムコウ(無鉤)ジョウチュウ,ユウコウ(有鉤)ジョウチュウ,タンホウ(単包)ジョウチュウ,タホウ(多包)ジョウチュウなど重要な人体寄生虫が含まれ,また膜様条虫科のコガタ(小型)ジョウチュウ,シュクショウ(縮小)ジョウチュウ,ジレピス科のウリザネ(瓜実)ジョウチュウDipylidium caninumなどが含まれる。これらのうち,ムコウジョウチュウTaenia saginataとユウコウジョウチュウT.soliumでは中間宿主(前者はウシ,後者はブタ)の腸管内で六鉤幼虫がかえり,それが筋肉などに侵入して囊虫を形成し,ヒトは生肉の中のそれを摂取して感染し,腸管内で成虫となる。またユウコウジョウチュウの受胎片節がヒトの腸管内で破損し多数の虫卵が遊離した場合,六鉤幼虫が自家感染を起こし,ヒトがあたかも中間宿主のようになって囊虫が筋肉,脳,目,心臓などに形成され,人体有鉤囊虫症を起こすことがある。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」