世界大百科事典(旧版)内のtargumの言及
【聖書】より
…現存写本で最も古いものは後11世紀以後のものであるが,この本文の型が紀元前に由来することは〈死海写本〉断片で確かめられる。 その他のセム語系の古代語訳としては,アラム語訳とシリア語訳とがあるが,前者は,バビロン捕囚以後ユダヤ教会堂(シナゴーグ)においてヘブライ語聖書朗読後,1節ないし3節ごとに口頭でアラム語に翻訳される習慣に由来し,それを〈タルグムtargum〉(複数形タルグミーム,〈翻訳〉の意)と呼んだ。紀元前すでに書き記し始められ,逐語訳と敷衍(ふえん)訳とが並存した。…
※「targum」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」