世界大百科事典(旧版)内のTerman,L.M.の言及
【知能テスト】より
…この精神年齢が知能の程度を表すものとされたのである。その後,ビネ式知能テストは,アメリカのスタンフォード大学のターマンL.M.Termanらによって改訂され,いわゆるスタンフォード・ビネ・テストStanford‐Binet testが出現した。このテストでは,実際の年齢(暦年齢)で精神年齢を割り100倍することによって得られる知能指数が,知能程度をあらわす基準とされた。…
【天才】より
…こうした知見の延長上にあるのがクレッチマーの指摘で,それによると,近世ヨーロッパの天才たちは北方人種とアルプス人種との混交地帯に多く現れており,フランスの大部分,フランドル・オランダ,ドイツの大部分,上部および中部イタリアがこれに属するという(《天才人》1929)。他方,天才の知能指数を問題にしたのがアメリカの心理学者ターマンL.M.Termanで,1916年に考案したビネ=シモン知能検査のスタンフォード改訂版を用い,知能指数(IQ)140以上が天才で,その百分比は0.25%であることを明らかにした。ちなみに,歴史上の天才301名についても,その伝記的資料からIQを推定し,たとえばJ.S.ミルは17歳までの資料からIQ190,ゲーテは17歳から25歳までの資料でIQ200という高い数値があげられている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」