世界大百科事典(旧版)内のterreroturièreの言及
【タイユ】より
…タイユは,農民粗収入の5~10%に達するその税額だけでなく,課税の不公正,不確定,恣意性のゆえに農民を疲弊させ,国富を損耗させた。他方,南部諸州で行われた物的タイユは,〈平民地〉terre roturièreを対象とする地租の形態をとるため恣意性・不確定性は少ないが,土地台帳の不備のためやはり不公平になった。タイユは17世紀前半に大増徴され,中葉には約5000万リーブルに達し歳入の過半を占めたが,これらの欠陥は農村の疲弊を深刻化させて限界に達した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」