世界大百科事典(旧版)内のTetronの言及
【化学繊維】より
…天然繊維に対して人工的に作られる繊維の総称。略して化繊ともいう。人造繊維ともいうが,これは狭義には合成繊維を除いた人工的な繊維に使われる。化学繊維は,合成繊維,半合成繊維,再生繊維,無機繊維に分類される。表に化学繊維の分類を示す。
【歴史】
繊維を人工的に作ろうというアイデアは古くからあったが,具体化されたのは19世紀に入ってからである。綿のような安価なセルロース系天然繊維から高級な絹に似た人工繊維(人造絹糸,略して人絹ともいう)を作ろうという努力が始まった。…
【ポリエチレンテレフタレート】より
…イギリスのICI社,アメリカのデュポン社によって,それぞれテリレンTerylene,ダクロン(デークロン)Dacronの商品名で,繊維として初めて工業化された。日本ではテトロンTetron(帝人,東レの商品名)として知られている。おもに繊維として開発され,広く用いられてきたが,最近ではオーディオあるいはビデオフィルム,コンデンサー用フィルム,フレキシブルプリント配線用ベースなどのフィルム,ビールや炭酸飲料などの瓶,電気部品,自動車部品などの成形品としても用途が拡大しつつある。…
※「Tetron」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」