Texte,J.(その他表記)TexteJ

世界大百科事典(旧版)内のTexte,J.の言及

【比較文学】より

…これは,近代ヨーロッパのように諸国が密接な政治的・文化的交流関係にあり,人々や情報の往来も盛んな世界では当然の発想であり,早くはドイツのゲーテ,フランスのスタール夫人らにそうした視野の芽生えがみられるが,やがて19世紀中葉から後半に入ると,しだいに独立した学問研究へと発展していった。デンマークのG.ブランデスの《19世紀文学の主潮》(1872‐90),イギリスのH.M.ポズネットの《比較文学》(1886),ドイツのM.コッホの《比較文学雑誌》創刊(1887)などはその先駆であるが,なかでも中心となったのはフランスで,当時のフランス文学研究の大家F.ブリュンティエールは全欧的国際文学史の構想を精力的に提唱,その弟子にあたるテクストJoseph Texte(1865‐1900)は比較文学畑における最初の学位論文《J.J.ルソーと文学的コスモポリティスムの起源》(1895)を著し,1896年にはリヨン大学に創設された最初の比較文学専門講座の教授に就任した。ここにほぼ学問研究としての比較文学は公認,確立されたといえる。…

※「Texte,J.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android