世界大百科事典(旧版)内のThéâtreLibreの言及
【自由劇場】より
… いずれにせよ,この流れはいわゆる近代劇の勃興・発展の中核をなすものであり,そのような視座からとらえれば,モスクワ芸術座にせよ,アイルランドのアベー座にせよ,あるいはさらなる派生としての日本の〈自由劇場〉にせよ,すべて同じ一つの歴史的潮流として展望することが可能であろう。【川添 裕】
[アントアーヌの自由劇場Théâtre Libre]
アマチュア劇団〈セルクル・ゴーロア〉の一部俳優を母胎に,E.ゾラとその門下の自然主義新進作家の協力を得てアントアーヌによって設立された。パリのモンマルトルの一隅の小劇場での予約会員制の観客を前にした第1回公演で,ゾラ原作の《ジャック・ダムール》が空前の評判をとり,一躍自然主義演劇の中心となった。…
※「ThéâtreLibre」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」