世界大百科事典(旧版)内のTheozentrismusの言及
【哲学】より
…これらすべてのことは,17世紀以来の近代西欧哲学の営みがおのずから招いた結果であった。それは,中世西欧の身分制的封建社会における〈神中心主義思想Theozentrismus〉に対する近代西欧の民主主義的市民社会におけるヒューマニズム,すなわち世俗的な〈人間中心主義思想Homozentrismus〉の勝利を意味したのであった。 神からの人間の解放は,人間が自立し自由となることを意味したのであるが,しかしそれは同時に,人間が有限な存在であることの自覚をしだいに喪失して,地上的な力の主体として自信にあふれ,傲慢ともなることを意味したのである。…
※「Theozentrismus」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」