世界大百科事典(旧版)内のthuluthīの言及
【書】より
…第1は〈クーフィーkūfī〉体と呼ばれているイスラム最古の,荘重で力強く角ばった書体で,コーランの筆写,工芸品や建築の装飾,碑銘,貨幣の銘にも使われた装飾化,意匠化の著しいタイプである。第2は丸味を帯びた曲線的な筆記・印刷体で,その代表的なものが〈スルシーthuluthī〉体と〈ナスヒーnaskhī〉体である。〈スルシー〉体は長い縦の線を強調したモニュメンタルな書体で,〈ナスヒー〉体は10世紀ころから用いられ,12世紀にはイラクからイスラム諸国に広まり,今日まで最も広く用いられてきた書体の一つである。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」