世界大百科事典(旧版)内のTigranēsIの言及
【シリア】より
… 前200年ころ以後,シリアはほぼセレウコス朝の下にあったが,諸都市の政治的自由獲得や土着系小王朝(ユダヤ,ナバテア,イトゥラエア,コンマゲネなど)の独立運動のために,ギリシア人は著しく弱体化し,前1世紀初頭になると,その支配はまったく名目化していた。前83年にはアルメニア王ティグラネス1世Tigranēs Iが侵入し,アンティオキアを占領した。このころまでに東方進出政策を推進していたローマ人は,これに介入して将軍ポンペイウスを派遣し,シリアをローマの属州とし(前64),小王国や都市には自治を許した。…
※「TigranēsI」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」