世界大百科事典(旧版)内のTinctoris,J.の言及
【作曲】より
… 作曲はまず,作曲者が推敲を重ねて作品として楽譜に定着させる過程をさす。ルネサンスの理論家ティンクトリスJohannes Tinctoris(1435ころ‐1511)は,ポリフォニーに関して,固定された作品を〈成されたものresfacta〉と定義し,これに〈作曲するcomponere〉の語を限定し,当時の即興対位法による歌唱法super librum cantareと区別した(1477)。演奏者に作品の最終的完成をゆだねるという点では,バロックの通奏低音法や20世紀の偶然性(不確定性)の音楽も後者に含まれる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」