世界大百科事典(旧版)内のTschermak,E.の言及
【遺伝学】より
…メンデルのもっとも重要な貢献は,対立形質を支配しているのは対立的な要素(現在の対立遺伝子)であり,子どもは両親からこの要素を一つずつ受けつぐが,これは決して融合せず,子どもが配偶子をつくるとき,分かれて別々の配偶子に入ることを正しく見抜いた点にある。このメンデルの業績は永らく埋もれていたが,1900年にオランダのH.ド・フリースはトウモロコシの研究から,ドイツのコレンスC.CorrensとオーストリアのチェルマックE.Tschermakはエンドウの研究から同じ結論に到達し,メンデルの業績を再発見することになった。この年をもってふつう遺伝学が確立した年とする。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」