世界大百科事典(旧版)内のTull,J.の言及
【農学】より
…農書,農学書ともいうべきものは,オランダなどの影響を受けた18世紀以降のイギリスにおいて出現したといってよい。タルJ.Tull(1674‐1740)は条播(じようはん)・中耕・除草,作物の栄養・生理,土壌改良などや農法について観察,考察したが,当時より,休閑三圃農法(コムギ,オオムギ,休閑)から改良三圃農法(コムギ,オオムギ,クローバー)へ,さらに四圃式輪栽農法(コムギ,飼料カブ,オオムギ,クローバー)として,地力増進のみならず,労働力の節約をもたらした著名なノーフォーク式農法への動きがあった。このような当時のイギリス資本主義農業の動きを理論づけ,ノーフォーク式農法を積極的に推奨したのは,タルにつぐA.ヤング(1741‐1820)であった。…
【農具】より
…厩肥(きゆうひ)を増産するには家畜の頭数を増やさなければならず,そのために飼料の根菜作物を大量に栽培する必要から播種の機械化が考えられた。この播種機を発明したのはイギリス人のタルJ.Tull(1674‐1740)であった。彼は,植物は根から土粒を食って生長するという,当時流行していた説を信奉していた。…
※「Tull,J.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」