世界大百科事典(旧版)内のTully,R.B.の言及
【超銀河団】より
…ド・ボークルールは比較的明るい銀河の天球分布が,ちょうど恒星の場合の天の川のように帯状の部分に集中していることを見いだし,天の川の類推から,われわれのまわりの近距離銀河が,回転楕円体状の有限な体系を作っているものと考えた(図1に明るい銀河の天球分布図を示す)。82年タリーRichard Brent Tullyは,約2200個の銀河について,スペクトル線の赤方偏移の値に基づく距離のデータをとりまとめ,これら諸銀河の空間分布から,ド・ボークルールの唱えた超銀河系(タリーの命名では局部超銀河団)の存在を確認し,その三次元構造を明らかにした。図2は彼が得た局部超銀河団の銀河密度分布図で,密度の高い中核部はおとめ座の銀河団であり,この部分に全銀河の20%が集中する。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」