世界大百科事典(旧版)内のvanHemessen,J.の言及
【フランドル美術】より
… 15世紀フランドルの宗教画に含まれていた風俗画,風景画,静物画の萌芽が自立への道をたどるのも,イタリア化と並ぶ16世紀フランドル美術のもう一つの特色である。風俗画は,マセイスの《両替商とその妻》に端を発し,〈放蕩息子〉の物語を借りて娼家の情景を描くファン・ヘメッセンJan van Hemessen(1500ころ‐65ころ),やはり聖書の主題を扱いながら風俗画的・静物画的要素に格段の重要性を与えるP.アールツェンらに継承される。J.パティニールは16世紀初頭,従来の宗教画の人物と背景の関係を逆転させ,人物を俯瞰されたパノラマ的風景の中の点景とした。…
※「vanHemessen,J.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」