世界大百科事典(旧版)内のVenetianblindの言及
【カーテン】より
…ベルサイユ宮殿のルイ15世の居室にも華麗なダマスク織の目隠しカーテンが設備されていた。また,いわゆるベネチアン・ブラインドVenetian blindは16世紀末にフランスで簡単な構造のものが考案され,ジャルジーjalousie(通風格子)とよばれたが,18世紀中期にはしだいに改良が加えられ,アメリカでベネチアン・ブラインドと名づけられ,西欧各地にも普及した。以上のような経過をたどって西欧では18世紀後期までにカーテンとブラインドの形式がほぼ整えられたのである。…
【ブラインド】より
…建築開口部の日よけ,調光,目隠しなどのための建具,造作。古くからのものでは,葭簀(よしず),すだれ,明り障子,格子,鎧(よろい)戸,ベネチアン(ベネシャン)・ブラインドVenetian blindなどがあり,近代になると,スプリングを利用して巻き上げるローラー・シェードroller shade,ベネチアン・ブラインドを二重ガラスの間にはさんだものなど,さまざまな新形式が考案されている。このような撤去・移動の可能なものではなく,恒久的に建築本体に組みこんだ日よけ装置のほうは,ブリーズ・ソレイユbrise‐soleil(建築家ル・コルビュジエの命名)と呼んでいる。…
※「Venetianblind」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」