世界大百科事典(旧版)内のVenetianlaceの言及
【レース】より
…この技法は,織りの粗い麻地の上に,下絵を描いた羊皮紙をとめ,輪郭を粗く縫ってフレームを作り,その糸をたどりながらブランケット・ステッチを浮かしながらからげていき,羊皮紙を切ってはずすと糸だけで模様を構成するレースで,デザインは単純な幾何学模様の縁飾りから,やがて唐草・花鳥・風俗模様の幅広いボーダーになり,さらに,動物・花鳥模様へと変化していった。当時イタリア製のレースは国外でも注目され,ベネチアン・レースVenetian laceとしてイギリス,フランス,スペイン,ドイツなどへベネチアの商人によって持ち込まれた。イギリスではヘンリー8世の財産目録中にベネチアン・レースの語がみられる。…
※「Venetianlace」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」