Verhulst,P.F.(その他表記)VerhulstPF

世界大百科事典(旧版)内のVerhulst,P.F.の言及

【カオス】より

Aは正のとき増殖率と呼ばれ,時間がたてば人口または個体数は無限に増えつづける。つぎに出たモデルはベルハルストP.F.Verhulstが1838年に,アメリカの人口増加のモデルとして提案したもので,ε,hを正の定数とすればdu/dt=(ε-hu)uと書かれる。このモデルについては,正の初期値u(0)から出発した解は,時間tが無限にふえたときに一定値ε/hに近づくS字形の曲線となる。…

【密度効果】より

…それに対してサドラーM.T.Sadler(1780‐1835)は,1830年に,人口が増すにつれ増加率は逆に低下することを初めて明らかにし,人口の増加を抑制する密度依存的要因の存在を示唆した。続いて,ベルギーの数学者フェルフルストP.F.Verhulst(1804‐49)が,人口増加はS字型(シグモイド)曲線を描くことを示して定式化し,1845年にそれをロジスティック曲線と名づけた。 これとは別に,アメリカにおける人口増加率を調べる過程でロジスティック式を見いだしたパールR.Pearl(1879‐1940)は,実験個体群での検証を試み,1922年に個体群密度が増加するにつれてキイロショウジョウバエが産卵数の減少と死亡率の増加を引き起こし,結果的に個体群増加はロジスティック曲線を描くことをパーカーS.L.Parker(1895‐?)とともに明らかにした。…

※「Verhulst,P.F.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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